ホリカワがここ何年か最も恐れていること
・・・それは うたを忘れること。

しばらく歌わないと、
うたを忘れてしまうのだ。

歌うココロ
歌う声の音色
歌う身体

人間、とくに先進国では
音楽は娯楽の一種という位置づけになっている。
動物の鳴き声のように、そこに切実な生死が懸かっていたり、
少数民族がいまも歌い継ぐ歌のように神に感謝する意味が
あるわけではなく、だから、
ただ生きているだけでは歌を忘れてしまいがちだ。

実はホリカワも、たまにうたを忘れる。
完全に忘れる前に気がつき、必死にあがいて思い出す。
最低限生きるのに手一杯になってたり、
歌うことに慣れて感覚が磨耗したり、
そのときそのときによって理由はそれぞれだけど、
いままで何回となくそれを繰り返し今に至る。

この「気が付く」瞬間がとてつもなくキツイ。

このままうたを取り戻せなかったらどうしよう。

言いようのない不安に苛まれるのだ。
Liveのギリギリまで試行錯誤の日々・・・なんて場合もある。

表現をして生きていく(=自分が生きているということを表現をする)って、難しい。
人間は慣れるから。
人間は自分が体験したものしか表現できないから。そして、
人間はいつまでたっても不完全だから・・・。

あと・・・もう一個恐れていることがある。
それは、アゴがはずれること(笑)