ここしばらく、読んでいる本があります。
それは、、、
池川礼子 著
「100のレッスンポイント」(音楽之友社)
※背景や縁を加工してあるため、
実際の表紙にはお花はありません。
正直、私はこの本が大好きです。
以下、がっかりする情報が続きます。
閲覧注意です(^^;
お恥ずかしい話なんですが、
私って練習ができない人なんです。
(子供の頃からそうです。テレビで流れる曲を耳コピしたり、作曲した曲を弾いてクラスメイトにスゴイッて言ってもらう時だけ楽しかったですが、それ以外は何が楽しいのかあまりわかりませんでした。レッスンのための譜読みも練習も基本ほとんど辛かったです。)
そもそも練習するって、
何をどうしてよいかもわからない。
練習って、一体みんな、何を練習してるの??って思うときも多いし、
何が理想かもはっきりしないので、
どこに向かって練習したらいいかもわからない。
でも、練習ができないって、
誰に言ってなくとも
ものすごく罪悪感なんです。
とんでもない罪悪感だけを毎日背負って暮らしています。
義務感と罪悪感に駆られて
たまにガッツリと練習をするのですが、
本番はその場の思い付きで伴奏を変えたりするので、毎回弾き方が変わりつつ、それでもだいたい固定化している箇所のひっかかりだけはないように反復。
でも、時間の進みはとんでもなく遅い。
そして、こうやって辛い思いをしてガッツリと練習したあとのライブの出来はいつも最悪なんです。
全く報われない。
お客さまたちには、
練習しないほうがいいんじゃない?って
言われるほど。
そんな言葉を聞いて途方にくれて、
さらに罪悪感を抱える。
自分がより良い表現をするのに
どうしたらよいのか
全くわからないなかで
なんにもしないで
進化していこうというのですから。
罪悪感しかないです。
自分で自分に、オマエ何様よ!?
っていう感じ。
※ちなみに、みんなの前で弾いてるときは
めっちゃ楽しいです!
本気で、練習のしかたを誰かに教えてほしいと思っていました。
それに、見事に応えてくれたのが
この本なんです。
私はイメージ力が弱かったんですね。
というか、イメージと音が結び付いてないというか。
小さい頃からずっと、
出音に「イメージ」が結び付かなかったんです。そんなこと教えてくれた人は20歳になるまでいませんでした。
もっとつぶを揃えて
もっとしっかりしたタッチで
そんなことばかり言われていたので、
当然そんな風にしか弾きません。
なんとなく何のビジョンもなく
楽譜の通りに弾く。
聴いたことがある曲は
聴いたことのあるように強弱をつけて弾く
ひとつのピアノで出る音色は1つ。
つまんない。
つまんない。
アンサンブルは楽しいな。
ピアノは地味でつまらないな。
アンサンブルの曲をたくさん描きたいな。
そんな風に思ってました。
また、映像が浮かぶ曲も何曲かありましたが、それは作曲や編曲で描くものであり、演奏でも描くものだとは思ってもみなかったんです。
でも実はこれ、先生が悪いのではなくて
「曲が弾けるようになってから曲想をつける」というのが、当時のピアノ指導のよくあるカタチだったからなのではないかと推測します。
練習してこない→曲弾けない→表情どころじゃない!
ってことだったんじゃないかと。
なので、出したい音もわからない、
ようやく譜読みができて一通り弾けたところで合格点をだされていて、そこから先の世界を知らないまま大人になった模様。
(だからいままでの私は出音イメージに執着でききらずにいました。途中で、まぁこんなもんやろ、私にしてはよくやったし、これ以上イメージに近づけるのは無理やろって思い込んであきらめていたり、毎回全力で表現しようとすれば伝わっているはず、と思っていました。)
出音を映像イメージ(空想)と結びつける入り口にも立てなかったんですね。
それが未だに私の中で尾を引いており、
音の表情がいろいろあるということは知って実践しているものの、イメージは
とにかく美しい音で
とか、
○○(←楽器名)のような歌いかたで
とか、
なんとなく聴覚に留まったイメージが多かったんです。
で、DTMアレンジすることで映像が付いてくるパターンが多かったんですよね。
でも、この本で
映像とピアノの音を結びつけることや、
理想の音を明確にイメージすること、
演奏で映像を描くという考え方を
認識レベルまで引き上げてもらえました。
そしてもうひとつ上のレベルとして、
ピアノにおいても
表現は相手に伝わらないと意味がない
ということをきちんと腑に落ちさせてもらいました。伝わったかどうか?という問いに今よりももっと自信を持ってYESと言える自分になりたいと思いました。
こんなことを最初からやっていたら
きっと練習たのしかっただろうなぁ!
ピアノももっと好きだったろうな。
今から、そうなる!!!
池川先生!
素晴らしいご教授をありがとうございました!
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